子宮筋腫16センチ 開腹カウントダウン

16センチの子宮筋腫が発覚して開腹手術に動揺する37歳未婚女子のハナシ

開腹手術のススメ

診察を受けた個人の婦人科では手術を行うことができず、紹介状を書いてもらい、うちから徒歩20分程度の場所にある大病院に行きました。

受付で紹介状とMRI画像入りのCD-Rを渡し、別棟二階の婦人科へ。紹介状によって予約を入れてあるだけあって、たくさんの人が待ってる中、かなりスムーズな進行。しかし病院がデカすぎて緊張。

婦人科の待合で隣に座っているのは同年代とおぼしき女性。この人は何で来てるんだろう…と思っていたら看護師さんがその女性の前にやってきて術前検査と入院の説明をし始めました。「この人も何らかの手術をするのか…」と思い共感しようとしたのですが、私のビクビクした心持ちとは異なり、彼女は至って柔和。笑顔で穏やかに看護師さんと話す。す、すげー…。その方のおかげで少し落ち着きを取り戻した頃、私の名前が呼ばれ診察室へ。

診察室に入ると座っていたのは30代後半〜40代前半と思しき小柄でサッパリした女医さん。だけど肩書きは「医長」。かっこええ。携帯に猫のストラップをつけていて何か好感が持てる。猫好きに悪人なし。

医者「大きいですね、筋腫」
私「…はい」
医者「切って出しましょう」
私「…(そりゃそうだよね)」
医者「子宮はとらないでいけますし、お腹開けたらすぐ筋腫って感じなので、これくらい(7〜8センチ)切ればとれると思いますよ」
私「(子宮とらなくていいんだ、ホッ)え、そこから16センチの筋腫をどうやって?!ほじくりだすんですか?」
医者「はい、砕きながら出します」

明快、答えが超明快。「開腹ってすごく痛いんですよね?」との問いにも「痛いけどみんな我慢できます」という何か当たり前だけど力強い回答。「腹腔鏡で手術できる可能性はありますか?」との問いには「あるけど、ホルモン療法やったりで時間もかかるし副作用もあるし、取りやすい場所にあるのだから切って出した方がいいと思う」とのこと。

サッパリした物言いに「よし開けよう、腹!」という気分になり、気づくと「いつできますか?」と前のめりに聞いていました。

「キャンセル出たんで6月29日とか」
えっと、今日が6月21日なんでもう来週のことじゃないですか!さすがに無理無理、次のタイミングは?

「7月3日です」

あー、あんなに怖がってたのに何かもう早く手術されたくなってきた。お医者さんマジックでしょうか?「仕事のこともあるので一度会社に相談してもよいですか?」と聞いたらば、「いいですよ、電話してまた戻ってきてください」と。あ、…え、今?

会社にも(親にも)まだ病気だという報告もしてないのに、いきなり病院から電話して病気の報告と約10日後に手術をする相談(更に入院期間含めて1ヶ月くらい休むという宣言)はちょっとできません。というわけで7月3日を逃すと次の手術可能日は8月18日と一気に遠くなっちゃうのですが、とりあえずその日(8月18日)を候補日にして診察を終えました。

筋腫が発覚してから今日までの10日間、手術が怖くて怖くて、この世の終わりかのように怯えてブルーに過ごしていたのですが、この先生と話したら不安がかき消されてゆきました。何か簡単に言うんだもの「パパッと開腹しよう!」的な感じで。

大病院なだけあって、先生も忙しく、次の診察の予約がとれるのは7月20日が最短(=それまでもう何の相談もできない)。その日に術前検査も自己血貯血もやってしまおうとのことで、「やっちゃえ!やっちゃえ!」というポジティブな気持ちで病院を後にしました。

「そんなに大きいと子宮全摘か子宮動脈塞栓術しかないんじゃない?」とか、「開腹にせよ腹腔鏡にせよ大きいからまずはホルモン療法するしかないんじゃないかな」とかいうご意見も周りからあったのでドキドキドキドキしていましたが、大病院の医長は「こんなもん朝飯前や」てな風情であしらってくれました。それが何より心強かったです。

ちなみにこういう大きい病院て、紹介状がないと初診料5400円とられるそうですが、今回は紹介状ディスカウントで900円くらいでした。紹介状は偉大!