子宮筋腫16センチ 開腹カウントダウン

16センチの子宮筋腫が発覚して開腹手術に動揺する37歳未婚女子のハナシ

リュープリン+腹腔鏡のススメ

大病院の医長にあっさりさっぱりと開腹手術を勧められその気になった私ですが、同日午後には小さな個人医院の診察の予約も入れておりました。

いわゆるセカンドオピニオンというやつです。ただし「セカンドオピニオンと言っちゃうと保険が効かなくなる」というアドバイスを受けたので、あくまでもその病院で手術をやることを前提にした診察です。

その病院はネットのクチコミがものすごく良くて(腕もいい、人柄もいい、ごはんもおいしい)、以前同じ職場にいた女性もそこに通院しているという安心感に加え自宅の近所にあるという、なかなか条件の良い病院です。

あと地味にいいのは、産科がないこと。こちらが病気で来てるところに、幸せげな(実際幸せかどうかは分からないのですが)妊婦さんが同じ待合室にいると、何だか憂鬱さ倍増なんですよね。

個人医院は紹介状なしでいけます。MRI画像を提出し診察を待ちます。名前を呼ばれて診察室に入ると、さっきの大病院の女医さんとは真反対の、神経質そうな(すみません!)中年の男性のお医者さんでした。でもネットのクチコミにはすごく優しくて患者の立場に立って話を聞いてくれる先生と書いてあったし、き…きっと大丈夫!!

医者「(MRI画像を見つつ)大きいですね、長径が16センチですね」
私「大きいですよね」
医者「うちでは腹腔鏡手術をやってますので、ホルモン療法(リュープリン)を6週おきに2回やってから腹腔鏡手術です」
私「えっ、腹腔鏡できるんですか?でも2回でそんなに小さくなるんでしょうか?ならなかったら結局開腹ということもありますよね??」

腹腔鏡手術はきっと無理だと諦めていた私にひとすじの光。でも信じられん、16センチもあるのに2回注射して腹腔鏡とな?!そんなうまい話が?!?!

医者「小さくならない場合もありますが数人です。もちろん小さくならなかったら開腹になる場合もあります。または腹腔鏡と補助で小切開することもあります」

数人って…何中の数人?!と思いつつ、結構な確率で腹腔鏡手術に持ち込めるような物言い。ネットのクチコミによれば腕は確かだし…。もしかして私も憧れの腹腔鏡手術ができるのでは?!

期待が膨らみます。

しかし、リュープリンて6回打つのがセオリーでは?と思って聞いてみると

医者「保険の利く6回まで打つところもあるけど、リュープリンの効果が1番大きいのは2回目までで、それ以上やっても副作用が出たりお金がかかるだけであんまり意味がないです。うちでは6週おきに2回打ちます。あと、スケジュール的にはその後自己血の貯血を3回(400cc×3)やります。なので手術は最短で9月26日ですね。」

血、すごいとるんですね…。

そして9月26日とは遥か先だし、その頃から年末までは仕事が忙しいので、どうせなら年明けまで延期できないか…。という相談を持ちかけてみたらば…

医者「こんなに大きくしといて先延ばしにするんだったらうちではやれないから別のところに行ってください」

と呆れた感じで言われました。えー、クチコミでは患者に寄り添う優しい医師と書いてあったのにちょっと怒らせてしまった…。後々の手術に響くのでは…(そんなことはきっとない)。先生の怒りはイマイチ解消できないまま、更なる地雷を踏んでしまう恐れを抱きつつももうひと質問。

私「あの…実は知り合いから勧められているお医者さんがいましてそちらに紹介状を書いて頂くことはできますでしょうか?」
医者「もちろんです。色んな意見を聞いてみてください。」

あ、穏やか。よかった…

医者の顔色って窺いたくなるものですね、初めて知りました。そんなんで手術の良し悪しに響くことなんか絶対にないだろうけど、なんか心証を良くしておきたい患者心。

筋腫が悪いものじゃないかどうか血液検査だけはしておきましょう、とのことで採血をして帰りました。5日後に結果が出て、数値には特に異常は見られずひとまず安心。

そんなセカンドオピニオンでした。