子宮筋腫16センチ 開腹カウントダウン

16センチの子宮筋腫が発覚して開腹手術に動揺する37歳未婚女子のハナシ

サードオピニオン

おっきな病院でキッパリ開腹手術か、ちいさな病院でリュープリンを2回打って腹腔鏡手術に持ち込む(持ち込めるかどうかは確率的にグレー)か…。

16センチの筋腫を抱えた私は悩んでおりました。

そこで知人のお勧めのお医者さんがいる別の病院に行って、話を聞いて決めることにしました。手術相談3軒目、もはやサードオピニオンです。

その病院は国立の総合病院で大きく、うちから少し離れたところにありました。

紹介状ありで11時半に予約したにも関わらず、待ちが長く、1時間ほど待ったところで看護師さんから「まだかかると思うので院内のレストランで昼ごはん食べてきてもいいですよ、これが鳴ったら戻ってきてください」と言われ呼び出しブザーを渡されました。おっきい病院は呼び出しブザーなんかあるのね〜。

せっかくなので院内レストランへ。お昼どきで店は混雑。初老の女性との相席となりました。その方は人間ドックを受けてきたのだと言い、何をしに来たのかと問われたので手術の相談で来たと伝えました。

その方と食事しつつ自然な会話をしていたのですが、私が「術後の痛みが怖い」と話したら、ちょっと間を置かれて「…実は私、痛みをとる勉強をしているの」と言われカバンからゴソゴソと新聞的なものを出して渡されました。何を隠そう、宗教の会報誌でした…!

やっべ!逃げよ!

と思いましたが何せ食事中。食べ終わるまで席を立つ訳にはいきません。「手をかざすと痛みがなくなったり、癌がなくなったりするのよ」と優しい笑顔で語りかけてきます。私も懸命に優しく、しかし、無関心な応答を心がけます。「このごはんだって美味しくなるのよ」と、私のチキン南蛮に手をかざし何事かを唱えておられます。

「…食べてみて?」と期待の表情で言われた私はひと切れのチキン南蛮を何度も噛みながら「あ、えーと、心なしか柔らかくなったような…?」と答えるのが精一杯でした。その後そのことには触れず無心に食し「ではお先にー」と言ってそそくさとその場をあとにしました。

病院で宗教勧誘とは何て効率が良さそうなんだ!弱ってたらすがってたかも!!

で、待合室に戻りようやく呼ばれたのは予約の時間から1時間半は経った頃でした。

診察室に入ると待っていたのは、30代前半と思しきかわいい女医さん。症状についてお話した後に内診。そういえば今までの2軒のどちらでも内診してない。MRIがあれば十分なのかもしれませんが、よく内診もせずに治療法決定できたなぁ。こちらの内診は最初に筋腫が発覚した病院よりも念入りでした。その後、絵に描いて状況を説明してくれました。うむ、確かにいい先生!

「ちっさい病院でリュープリン2回の後腹腔鏡手術と言われたが、ほんとに腹腔鏡手術できる大きさになるのか不安だ」という話をしたら、「それほど小さくはならないかもしれないけど、開腹するにしても少しでも傷を小さくするためにリュープリンを打つのはリーズナブル」と明確に答えてくれました。でも「なんで2回なんだろう?私だったら4回は打つなぁ」と言ってました。

「他に聞きたいことは?」と優しく問いかける先生。切り方はタテと横のどっちが痛いか(答え…あまり変わらない)とか色々聞いても全部ニコニコ答えてくれる。そりゃ〜待ち時間長くもなるわ〜。「うちの病院が家から遠かったら近所の病院でリュープリン打って、手術はうちで、とかでもいいよ?」とも言ってくれました。ほんとにいい先生なのだと思いました。「いったん冷静になって考えて、どうするか決めたらお電話します」と言ってさよならしました。

いい先生だったな〜と思いつつ、ロビーで会計待ち。しかし会計に30分以上かかり、この病院のイメージは「待ちが長い」に決定しました。