子宮筋腫16センチ 開腹カウントダウン

16センチの子宮筋腫が発覚して開腹手術に動揺する37歳未婚女子のハナシ

入院4日目 〜術後2日目〜

昨日は23時前に寝て4時前に目が覚めてしまったけど、寝返りは前夜よりも上手に打てるようになったので随分楽。尿管がとれたのと胃腸の暴れ具合が収まってきたのが要因かと。

 
6時半ごろ検温と血圧測定。7時に朝食。朝食はロールパンとサラダとヨーグルトと果物(りんご、梨、プルーン)紅茶。筋腫に小麦は良くないと聞いたのでパンはこの3ヶ月避けてきたので、久々に食べました。懐かしのパンの味。メニューを見て、こりゃついにうんこでるな…と思ってましたが、梨ひと切れ残した状態で便意を催し、めでたく2日ぶりの便開通!待ってました〜!その1時間後、ラウンジで雑誌を読んでいたらリラックスしちゃってまた排便!!ちなみに夜にもっかい排便!!!むしろし過ぎて不安なくらいだ。
 
水を買うために部屋から徒歩50mのところにある自動販売機まで歩く。前かがみで恐る恐るノロノロだけど問題なくクリア。
 
昼ごはんは今までイチ美味しくて感動(カラス鰈の煮付け、つみれのあんかけ、なめこのみぞれ和え、お味噌汁、ごはん、果物)。寝てると腰や肩が辛いので、食後にまたラウンジに行って雑誌を読んでいると、明日手術を受けると思しき人が看護師さんに連れられてやってきました。まもなくもう1人やってきて別の部屋に入ってゆきました。この病院では週二回手術日があって、1日に2人手術しているのです。この小さな、婦人科だけの医院(産科なし)でも毎週4人びっちり手術が入ってるとは、子宮や卵巣のことで悩んでいる世の女性のいかに多いことよ…。2人とも明日がんばれ!と念を送ります。明々後日には今の私くらいまで人間に戻れてるからねー!
 
夜ごはんは豪勢にちらし寿司。ほうれん草とえのきのゴマ味噌和えが地味に美味しい。夕食後しばらくすると、内線が鳴り、先生のいる部屋に呼ばれました。一昨日、手術後に宣告されていた「先生による手術映像のマンツー説明会」であります。
 
まず見せられた筋腫の写真のグロさにちょっと引きましたが好奇心の方が勝り、「映像見ますか?」との先生の問いに即イエス。おヘソにカメラを入れる瞬間から撮影されていました。お腹に穴を開けていく様や、筋腫にブスッと針を刺す(出血を抑えるための注射らしい)様がマザマザと映っており、思わず両手を口に当てましたが怖いもの見たさでそのままじっくり見続けます。
 
先生は随所でクールに解説を入れていきます。「この見えてるのが腸、これが胃で、これが肝臓、奥で動いてるのが心臓」「はい、お腹に三箇所穴を開けます、筋腫に針が入ります、色が白く変わります、刃を入れます、削ります、たるんだ筋層を縫い合わせます」ほほう、ほほう。見事です。遠隔操作でよくここまで細かい作業ができるな〜と思いました。
 
筋腫はひとつじゃなさそうとは言われてましたが、結果5個もあったそうです。更には子宮内膜症になりそうなところもあったので焼いときましたとのこと。見逃さずにいっぱいやってくれてありがとうございます。重量は900g程度。とった筋腫はホルモンのミノみたいな状態で、斎場に行くらしい。成仏してな、筋腫。
 
解説が終わると先生から「よく頑張りましたね、何事にも興味を持ってよく勉強されました。これからはこのことをご家族や社会のために役立ててください」と言われて泣きそうになりました(実際病室に戻って1人で泣いた)。
 
「よくこんな小さな医院を選んでくれましたね、ありがとうございます」とも。ありがとうはこちらのセリフです。「こんなに痛くないとは思いませんでした、ありがとうございました」と頭を下げると「そうですか、それは良かった。これからすべての手術はこういうものになっていくと思いますよ。みんな4泊とか5泊で帰れる。」と未来の希望までもらって、こういう経験を10代でしてたら医者目指しただろーな〜〜と考えても仕方ないことを思った次第です。
 
先生に「ほんとにありがとうございました。明日も2人手術ですよね、大変ですね」と言ったら、ニコニコしながら「これが仕事ですし、私にとっては運転するようなものですから笑。楽しみです。」と最後ちょっとマッドサイエンティスト的な雰囲気を出されました。
 
映像と写真はUSBにしてデータでもらいました。なんちゅう時代や。明日母にでも見せてやろう。
 
ヘソが痛痒い。あと右の肩甲骨付近が痛い。そんな術後2日目の夜が更けてゆきます。
 
 

入院3日目 〜術後1日目〜

眠ったり眠らなかったり、頑張って姿勢変えたりして長い夜が明ける。

 
6時半に看護師さんがやってきて、血圧と体温と酸素飽和度を計って採血。ロキソニンと胃薬を飲む。昨晩38度台だった体温は37度台まで下がってました。
 
7時過ぎ、ついに尿管を外す。これで寝たきりともおさらばだ!「外す時は気持ち悪いので息をフーッと吐いてくださいね」と言われ、フーッとしたらスッと抜けました。一瞬の違和感です。片付けられてゆく尿の袋を見ると血尿も結構出てました。聞くと術中と術後すぐは血尿を出していたらしい。
 
そして体をあったかいタオルで拭かれる。看護師さんってほんと大変。昨日の夜はナプキンまで替えてくれたし、脱帽です。パジャマに着替えさせてもらい、パンツは自分でトイレで履き替えることに。1日ぶりに立ち上がる。何かに捕まらないとちと怖いが、前かがみでゆっくりゆっくり、能の動きでトイレへ。パンツに足を通すのがなかなか至難の技でしたが何とか履き替え成功。人間に戻った瞬間であります。
 
8時朝ごはん。お粥(梅ぼしと岩のりつき)と玉子豆腐とオクラの胡麻和えとお麩を炊いたやつ。ゆっくり味わって食べました。その直後に排ガスあり。歯みがきして部屋の中を無意味に歩いてみる。割といけるけど無理せんとこ。
 
10時半ごろ排尿。最後に痛みあり。ま、でも我慢できるレベル。看護師さんにおしっこ開通連絡。
 
音楽を聞いたり漫画を読んだりして時間を過ごし、昼ごはん。昼ごはんはしっぽくうどんやかぼちゃの含め煮。昨晩のぶどうゼリーから今朝のお粥、そしてうどんまで進化しました。ごはんを食べると胃や腸がゴロンゴロン動いてちと痛い(これは横向きに寝返り打つ時も同様)。看護師さんに聞いたところ、腹腔鏡手術する時に他の臓器を傷つけないように子宮から胃や腸を遠ざけるらしく、その際いつもの場所じゃないところに胃と腸が行かされてるらしい。で、手術が終わると居場所を見失った胃腸が居場所を探し求めに動くそうな。がんばれ胃腸!
 
食後は同じフロアにあるラウンジまで歩いてみる(部屋から10メートルもないけど)。部屋に戻って昼寝。昼寝、それは病人の醍醐味であります。
 
6時に夕ごはんが運ばれてくる。2日ぶりの白ごはん。出されるごはんによって復活度を感じます。
 
7時半、シャワーにトライ。座ってできるタイプのシャワーなので無理なく浴びることができました。足を洗うのが姿勢的に辛かったけど。しかしシャワー浴びるとまた更に復活感が増しますね。
 
まだおばあちゃんみたいな動きしかできないけど、昨日の寝たきりを思えば遥かな進歩です。明日朝起きたらもっと回復してるのかな。
 
 

入院2日目 〜手術当日〜

決戦の朝。

 
夜はあんまり眠れませんでした。緊張してたのかもしれないし、病院のベッドが落ち着かなかったのかもしれません。でも、朝6時半にやってきた看護師さんから「昨日2回巡回来たんですが分かりました?」と言われ、気づかず寝てた私に気づく…。しっかり寝てるやんけ。
 
9時から手術なので、7時から絶飲食。それまでに白湯をすすり、水もゴクゴク。人生初手術に心は落ち着いていて、テレビを見たり、ストレッチをしたりして過ごす。ここの病院では下剤も浣腸もありませんでした(よかった〜〜、浣腸を地味に恐れていたのです。)が、無事にうんこも出ました。術衣と弾性ストッキングを着て、キャップもかぶって鏡に向かってとりあえず記念撮影。
 
8時、点滴を刺しに看護師さん登場。術後の痛みと共に恐れていた、痛いと噂の手の甲への点滴であります。結果、貯血より痛くな〜〜い!「やった、ひとつ乗り越えたぞ」という喜びを噛みしめる。
 
8時半前に母登場。その後麻酔科の先生から麻酔とリスクについて説明。麻酔科の先生は美人かつ優しくて、優しいがゆえにリスクを心配げに語ってくれたのでちょっとだけ不安になりました。いわゆるアナフィラキシーショックの話。
 
9時過ぎに看護師さんに連れられて手術室へ移動。事あるごとに写真を撮るよう母にiPhoneを渡していたのですが、まさかの手術室に入る直前にパシャリ。看護師さんも笑う。後で写真見たら私もとびきりの笑顔をしてました。とても今から手術受ける人とは思えない。
 
手術室は想像していた銀の冷たい台ではなく、整体のベッドみたいなものでした。横たわるとタオルをかけられ、術衣とパンツを上手に脱がされます。裸が見えないような心遣いに感動。血圧計心電図モニターやら酸素飽和度モニター(指に挟むやつ)を装着。酸素マスクをあてがわれ深い呼吸を促され、点滴から麻酔を入れられると30秒くらいで酔っ払って目が回るのと同じ感覚がやってきたので、もう寝ちゃうんだなと思って看護師さんと麻酔の先生に「さようなら〜〜、いや、おやすみなさい〜〜」と言って眠りにつく。知らんけど、その後尿管が挿入された模様。
 
「終わりましたよ〜〜」とか声をかけられて深く穏やかな眠りから目を覚ますと、すぐさま母に写真を撮られる。後で見るとうっとりした感じで焦点が定まってませんでした。で、また寝ちゃったみたいでいつの間にかストレッチャーから部屋のベッドに移されてました。9時に手術室に入り、部屋に戻ってきたのは13時でした。手術時間は4時間弱。
 
眠いながらも目を開けるといっぱい管が繋がった状態ではあるけど、なんと痛みはあんまりありません!生理前の朝の鈍痛てなレベルで、全然我慢できます。痛みレベル1ぐらい(10段階中)。事前に仕入れた情報では「目が覚めた途端に痛い!」とか「目を覚ましてすぐに吐いた」とか「術後の夜は地獄」ということだったので、ビビりまくっていたのですが、とても穏やかで幸せでした。麻酔にもハッピーな気持ちになる成分が入ってるらしい。
 
酸素マスクは2時間でとれるということでまた記念撮影。酸素マスクがとれるとお水を飲むことを許可される。ここで役立つのがペットボトルにさせるストロー!入院持ち物に是非マストで入れてほしい。
 
しかし眠い。油断すると寝る。寝ちゃうと何か付き添ってる母に悪いので、ベッドを起こしてみる。元気にしゃべっていたら通りがかった看護師さんに「起きてらっしゃる!すごいですね!」と回復力を褒められる。
 
18時ごろフットマッサージャーが外され、弾性ストッキングも脱がされて足スッキリ〜〜。
 
20時ごろ血圧計と心電図やら指のやつやらがはずされる。残すは点滴と尿管。尿管なくなるまでは寝たきりであります。その後ゼリーとジュースが運ばれてきて、そのぶどうゼリーの美味しいことったらもー。1日ちょっとぶりの食事、ゆっくり味わって食べました。
 
寝たり目を覚ましたり、テレビ見たりメールしたり、頑張って横向きになってみたりして時を過ごし、23時ごろついに手の甲の点滴針がとれる。手術中は麻酔や何やかや、術後は痛み止めや電解質、事前に貯めておいた自己血800ccを入れてくれた頼もしい点滴でした。ありがとう。そしてとったら楽!こうなると早く尿管を抜きたい。が、それは翌朝までガマン。
 
再び、寝たり起きたり、漫画読んだり携帯いじったりしながら夜を過ごす。お腹に鈍痛はあるし、思うように力は入れられないけど穏やかな夜であります。これだけ難なく事が運んだことに感謝でいっぱいです。明日の朝が待ち遠しい。
 
 
 
 
 
 

入院初日

さて入院当日となりました。

入院は15時からなので、朝から洗濯と掃除をして、荷造りの総仕上げ。そして切れそうなパワーストーンのゴム交換へ。この10日くらいで急速に切れかけてきたパワーストーンのゴム。何かを吸い取ってくれてるのかしら…。「入院前に直しとこ!」と昨晩ふと思い立ったのでした。

昼ごろ、遠く離れた実家より母到着。一緒に最後の晩餐(昼ごはんですが)をして、入院中私の部屋に住み込む母に部屋の使い方を説明。ネコのお世話の仕方も説明。

で、いざ病院へ。荷物は結局大きめのトートにゆったり入れて3つ分となりました。1人でも何とか持てるかな(手術前限定)というレベル。荷物を見たタクシーの運転手さんから「お華の帰りですか?」と優雅な質問を受け、「あ、こう見えても今から入院なんです」と言ったら応援してくれました。

病院に着くと、まず書類(入院保証書や個室料同意書、限度額適用認定証など)を提出。急ぎ採血へと連れていかれ、そのまま院内感染予防にうがいを促され、お次は内診。

超音波で筋腫を診てもらうと9センチになってました!6月に16センチだったのがよくぞここまで…泣。先生に「(リュープリンが)よく効きましたね」と言われたけど、リュープリンだけの成果ではないと思っています。漢方、マクロビ生活、温熱療法、カッピング、冷えとり、ファスティング等のすべてが作用した結果なのだと思います。我が筋腫治療人生に一片の悔いなし!

腹腔鏡でいけること、硬膜外は使用しないことを先生に確認し、安堵して病室へ。ここの病院は全室個室の小さな病院であります。

すぐに看護師さんがやってきて体温と脈拍と血圧の測定。ヘソのゴマをちゃんと掃除してきたか、下の毛を恥骨上まで剃毛してきたかどうかをチェックされる。数年前に下の毛をある程度永久脱毛している私は優等生である。こんなとこで役に立つとは思いませんでしたが結果オーライ。

6時に夕食が運ばれてきました。食事の美味しさも病院選びのひとつのポイントだった私。ここの病院は食事が美味しいというクチコミが結構ありまして、本日のメニューは

・麩とキャベツの玉子炒め風(炒めてあったけど、なぜ”風”?)
・いかと里芋の煮物
・サーモンマリネ
・水菜のしらす和え
・豚汁
・ごはん

でした。味付けは薄めですが上品で美味しかったです。ここ3ヶ月ほぼマクロビ生活だったので、久々に豚肉とか玉子とか食べました。で、ここから明日の夜までは絶食であります。食後は絶賛ゴロゴロ生活。テレビ見たり、うちから持ってきた美味しいお茶を淹れたりと、痛みのない元気な入院ライフを満喫。

8時ごろまた体温と血圧を測られる。熱が37℃あって少し心配されたけど、特に具合が悪いことはないのでセーフ。シャワーを浴びてまたゴロゴロ。これにてシャワーも明後日までお預け。

母が持ってきた田舎のお菓子を看護師さんにあげようとしたら、「受け取れないルールなんです泣」と言われました。最近はどこもそうなのでしょうか?入院初めてだから普通がわからないけど、受け取らないのは潔白な感じがして何だか好感がもてる。

明日は朝9時から手術。もうやるしかないので特に考えることもありません。リラックスして筋腫と最後の夜を過ごすのだ。さ、漫画でも読むかな。

入院前日 〜持っていくもの〜

あれよあれよと言う間に入院前日となりました。

明日から最低5泊は病院なので、洗濯と掃除を念入りに。退院後は重いものを持ったり自転車に乗ったりたくさん歩いたりできないので、自転車に乗って重いもの(私はネコのトイレ砂を買いましたが、通常は水や米を買うとよい)を買い出しに。この季節だと衣替えなどもしておくとよいそうです。私は羽毛布団を出しときました。

人生初(正確には生まれた時以来)の入院なので、荷物の準備もなかなか難しい。先人達のブログや、病院にもらった入院の手引きを参考に持ってくものをリストアップ。

私が入院する病院は、割とアメニティが充実していて、スリッパや歯ブラシセット、ティッシュ、シャンプーリンス系はあるらしいので、詰めた荷物はこんな感じ。

無印良品の前びらきワンピースパジャマ2枚
無印良品のマタニティパンツ3枚
ユニクロのブラトップ3枚
・あったかそうな靴下2足(3足入れたかったけどうちに無かった…)
・バスタオル2枚
・フェイスタオル2枚
・基礎化粧品(乾燥しそうなのでハンドクリームも)
・本(主に漫画)
・PC
・手提げバッグ
・ゆかりふりかけ、ゴマ(病院食にかけたくて)
・のど飴
・ビタミンCサプリ
・タンブラー
・ティーバッグ
・ペットボトルにさせる長いストロー
・貼るカイロ(全身麻酔から目が醒めるとえらく寒いらしい)
・マスク
・ウェットティッシュ
・昼用ナプキン20枚
・ノートとペン
・限度額適用認定証

無印とユニクロと100均はありがたい存在です。

まだ詰めてる途中ですが、大きめのトート2つくらいで収まりそう。最短で5泊なのに下着やタオルの数が少なめなのは、途中で母に交換してもらおうというコンタンです。

いやね、もはや知らない国に旅行に行く気分ですよこれは。あの感じと同じ。不安とともに何かちょっとウキウキしちゃっている。

昨晩は、仕事をなんとかかんとか終えて帰る道すがら「あ〜仕事終わった〜〜、これでしばらく会社行かなくていいんだ〜〜」と達成感と解放感でいっぱいになり、ニヤニヤしながらうちに帰りました。

入院・手術・術後への不安ももちろんありますが、今は仕事から離れられた喜びでいっぱいなのであります。

子宮筋腫が発覚した6月12日から3ヶ月半、筋腫が小さくなるためにできることは全部やった。もう後は天と先生にお任せです。

さ、今夜はヘソのゴマ掃除だ(病院から入院前にしてこいと言われた)。

自己血貯血 2回目

入院半月前。
今日は自己血貯血の2回目であります。

前回の貯血が痛かったので心して挑む。しかしながら3日前の術前検査の際に、当初3回予定されていた貯血が2回でOKになったので、今回が最後と思えば心は軽いのでした。

受付を済ますと程なく採血に呼ばれる。今日の担当看護師さんは前回の貯血とは違う若い方。一抹の不安を感じるも、リュープリンはその人に打ってもらって特段問題なかったし…と不安を打ち消しつつ採血終了。ヘモグロビン値12.4で貯血に問題なし。前回より1くらい落ちてるけど、落ち方はかわいいもんらしい。小松菜とひじきとプルーンを積極的に食べてた効果があったのかしらー。

で別フロアの貯血部屋へ移動。血を入れる袋に自筆で名前を書いてからベッドに横になります。そこで看護師さんがおもむろにメガネをかけ出す。採血の時はかけてなかったのに、貯血ではかけるのね。それだけ繊細な作業なのでしょうが、何となくメガネかけられたことで再度不安がよぎります。アンドレ…見えてないのか?(「ベルサイユの薔薇」より。古くてすいません。)

血管を観察した結果、前回と同じ右肘の外側の血管を選定。イソジンで3回消毒して針を挿入。お、前回よりも痛くな〜〜い!疑ってゴメン看護師さん、そのメガネいいね!!あるいは私が痛みに強くなった!?などと思ってるのも束の間、看護師さんの表情が不安げ。

「うーん、落ちてきませんね…」血がちょっとずつしか出てこないらしい。ちょっとずつしか出ないと血液が凝固して使い物にならなくなってしまいます。せっかく針を刺したのにそんなの嫌だ!

何か私にできることを、と思い、針が刺さってる方の手をグーパーしたり深呼吸したり、交感神経を優位にするために仕事のメールを読んだりしてみましたが効果はやや薄(この中では仕事メール読むのが1番効果ありましたw)で、結局針をゴソゴソしてどうにか普通に血が出るようになりました。看護師さんも私も胸を撫で下ろします。無事376cc貯血完了!

そのまま電解質注入。途中で鉄剤も注入。鉄剤が入りきったころにまたもや看護師さんの顔が曇り出します。「痛くないですか?」と聞かれましたが特に痛くはありません。しかし多少違和感が…。

(看護師さん)「うーん、腫れてます。腫れてますね、やめましょう。」と一旦中断に。貯血用の太い針で勢いよく電解質を入れようとしたものの、血管が耐えきれず皮下に漏れてるらしい。怖っ!

反対の手に細い採血用の針でゆっくり入れることに。「ごめんなさい、漏れたので腫れてます。内出血もするかもしれません。ごめんなさい、私に当たったばっかりに、ですよね…」と謝る看護師さん。「いえいえ、大丈夫ですよ…」と言うほかないし、またぶっとい太い針を刺し直しか〜〜とショックを受けてたのに、2度目は採血用の細い針になったので気持ちは落ち着いてました。前回は10分弱で入れた500mlの電解質を今回は40分くらいかけて注入。

血圧が前回より低かった(90の50くらい)からかもしれませんが、今回の貯血はなかなかうまくはいきませんでした。ふー、なんか疲れた。所要時間1時間半(前回は1時間弱)。お会計2460円なーりー。

これにて入院前の通院は無事終了!

ちなみに翌日現在、注射跡は腫れてないし内出血もしてません。よかったよかった。むしろ前回より傷が小さいくらいです(個数は多いけど)。看護師さんに今度報告しよう。

ただ前回もそうでしたが、貯血の針刺した跡はまだ痛い(採血跡は全然痛くない)。入院時の手の甲に刺す点滴はもっと痛いとかいう…。

がんばろっと。




術前検査

術前検査を受けてきました。
手術前は通院イベントが目白押しであります。

受付を済ますと即紙コップを手渡され、尿を採取するように言われます。寝起きに放尿してきたので、1時間も経ってない今、尿意なぞゼロでしたが、実際構えてみると膀胱は嫌な顔ひとつせず出してくれました。ありがとう膀胱!(汚くてすみません)

それからしばらくして診察室に呼ばれると、師長さんに「はじめまして師長です、今日はよろしくお願いします」と深々と挨拶をされました。で、まもなく採血。自己血の針に比べたらかわいい針で4本分採取される。毎週注射1〜2本されてると注射嫌いの私も採血くらいなら慣れてきました(自己血はまだ勇気いる)。

その後、ベッドに横になるよう促され、首元に体温計をかざされて2秒で体温計測!はや!!この体温計ほしい!!市販されてるそうです。36.4℃。

そのまま心電図に突入。ものすごくスピーディ。ベッドから降りようとすると、さっきはなかったはずの体重計がセッティングされていて乗って測定してから降りる。なんちゅう効率。

そして部屋を移動して胸部レントゲン。そこには主治医の先生が。執刀も診察もレントゲンもするのね!お疲れ様です!これも秒速で終了。

元の部屋に戻り血圧測定。その後、入院中食後に出す飲み物はコーヒーがいいか紅茶がいいか、何かアレルギーがあるかというアンケートに記入。飛行機の機内食みたいですね。

全身麻酔に向けたアンケートにも記入。その後、子宮筋腫がどうやって発覚して、どういう経緯でこの手術が決まったのかを対話形式で聞かれながら師長さんが細かくカルテに記述してゆきました。師長さんは美しく優しくて、「それは辛かったですね」とか「偉かったですね」とかいちいち患者を肯定する相槌を入れてきて癒し力が凄かったです。

そして「何か先生に聞いておきたいことはありますか?」と問われたので、私の今日1番の相談事項「自己血貯血3回の予定を2回に変更できないか」と切り出しました。

他の子宮筋腫の患者さんの情報を聞くと、自己血3回と言う人は見当たらなかったし、多くの人が0〜1回だったからです。そりゃ私の筋腫は16センチと巨大でしたが、先月の超音波では10×11センチまで縮んでいたので当初想定より手術の出血量は減ったのではないかと思ったのです。

師長さんは「自己血は強制ではないので、減らすことはできますが輸血のリスクは高まるかも…うーん…先生に聞いてみましょう」とダメ元感をふんだんに醸しつつも先生に聞きに行ってくれました。

戻ってきた師長さんは表情からはどちらともつかないポーカーフェイス(さすが医療従事者、ポーカーフェイスがうまい)。そして私の前に着席し、みのもんたがファイナルアンサー後の正解を言うくらい間をおいて「……2回でいいそうです!」と素敵な答えをくれました。

思わず「やったー!」と久々にそんな言葉を声に出して言いました私。自己血の針、痛いんです(へたれの私にとっては。献血してる人たち尊敬します。)。2回と3回では気の重さが全然違う。嬉しくてニヤニヤ。「いや〜言ってみるもんですね〜」と言うと、師長さんは「言ってみる人はたくさんいるんですが、先生からOK出たのは初めてですよ。筋腫が順調に小さくなってるからだと思います」とのこと。やっほ〜い。

リュープリンも食事療法も漢方も温熱療法もよもぎ蒸しもファスティング瀉血も冷えとりも何もかも全部やってて良かった〜〜。

ウキウキした気持ちで術前検査を終え、最後受付で入院手術費用の説明を受ける。個室料が結構かかるのね。会社の健保に限度額適用認定証を申請せねば(これがないと入院手術費用を一旦全額立て替えて払わないといけない。あると自己負担額のみの支払いでOK。認定証発行まで時間がかかることもあるので早めの申請をお勧めします。)。

お会計まで含めて所要時間1時間20分。術前検査費用5870円。

病院の方々が皆優しくて泣ける。自己血も1回減って、手術に向けて気持ちも前向きになってきたぞ。