子宮筋腫16センチ 開腹カウントダウン

16センチの子宮筋腫が発覚して開腹手術に動揺する37歳未婚女子のハナシ

入院6日目 〜退院できるか〜

昨日は23時前に寝て3時ごろいったん目を覚ます。入院してから3時はもう朝だと捉えている自分がいる。朝方冷え込んだので、カイロを取り出してお腹や腰や首にあてて、2度寝。そしたらば今までイチ眠れて6時半覚醒。

8時前に看護師さん登場。採血のリベンジと鉄剤の注入です。元々注射が嫌いで、昨日の朝が最後の採血だと思っていい気になっていたのに、検査の結果ヘモグロビンの値が2日前(術後翌朝)よりも急降下しており(11.1→8.3)、翌日もう1回採血して血液検査、プラス鉄剤を注入しましょうということになったのです。

鉄剤注入が自己血のぶっとい針だったら嫌だな〜と思っていたのですが、採血と同じ針で入れてくれるとのこと!優しい、最近の医療って優しい(今まで治療とかあんまりしたことないから比較する素材がないけど)。細い針1回で済ませてくれる優しさに乾杯!そして今までイチ痛くない針の挿入でした。ブラボー看護師さん!

しかし自己血の前後も、入院時、手術後にもヘモグロビン値(少なくとも11台)に問題のなかった私が急に8.3を叩き出したので、先生もナースステーションもザワついているらしい。そのことを聞くと不安になる。確かに少しクラッとするっちゃするけど特段体調に問題はなし。あと熱も昨日37度台後半までぶり返してたのですが、今朝は37度台前半に下がってました。

朝ごはんを食べたりしていたらすぐに血液検査の結果をもって看護師さんがやってきました。結果、8.3で昨日と横ばい。昨日から今朝にかけてヘモグロビン値が高くなる要素はないから、低くなってなければOKとのことで今日退院していいことになりました。わほ〜〜い!!

麻酔科の先生曰く、術後しばらくして数値が下がることもあるらしい。とは言えレアケースっぽく、なんか不安だし、病院での3食昼寝付き生活に未練もあるので夜ごはんまで食べてから退院することに決めました。さ、ここからは最後の入院生活を満喫しよう。

テレビで「ドクターX」を観ながら昼ごはんの蕎麦(うまい)をすする。そのままお昼寝。起きたらラウンジで雑誌を読んで、看護師さんと猫の話をして、昼間っからシャワーを浴びる。なんちゅう幸せな生活…!

あと昨日までは電動ベッドの背を上げなければ自力では立てそうにない感じ(お腹に力が入らない)だったのが、今日は頑張れば自力で起き上がれそうな感じになりました。つかまる柵もない自宅のベッドで1人寝起きできるかどうか昨日まで不安でしたが、これなら何とかなりそう。

荷物をまとめ、最後の病院食。名残惜しい。最後のメインは鯖のあんかけでした。さよなら、上げ膳下げ膳生活。受付に降りて、会社提出用の診断書をもらい(ほんとは事前提出なのだけど、出さないといけないことに気づいたのが最終出社日前々日だったので事後でいいことになった)、精算。

限度額適用認定証を入院時に出していたので、保険診療の自己負担額は84,306円。しかし個室料の高い病院だったので1日15,000円×6日と、診断書作成料、食事負担金(1食360円!ありがたいよ)、自費診療費を加えて、合計196,480円な〜り〜〜。ちなみに個室料って、朝だけいても夜までいても1日分に変わりないらしいすよ。

限度額適用認定証がなければ、一旦30万以上立て替えておかねばならぬところでした。ありがとう限度額適用認定証!ありがとう高額医療費制度!!

ロキソニンwithムコスタ(胃薬)30錠ずつと、貧血改善のために鉄剤(フェロ・グラデュメット)を2週間分処方されました。

病院からうちまでタクシーで5分ちょいなのですが、病室片付けて精算して家に帰るだけで結構疲れちゃいまして、病院にいるときより早く眠りにつきました。今まで硬いなーと思ってたうちのマットレスも、病院のそれと較べると柔らかく寝心地がよいのでした。

ともかく退院〜〜!!!

入院5日目 〜術後3日目〜

入院生活の中では1番よく眠れたかも。とは言え寝返りのたびに起きるし、それ以外にもちょいちょい目が覚めますが。

7時半ごろ看護師さんがやって来て検温と血圧測って採血。この結果に問題がなければ明日の退院が決まるのであります。そしてかなり自信がある。看護師さんも大丈夫だと思ってくれている。「お昼前後に結果出ますからね〜〜」とにこやかに部屋を去る看護師さん。

朝食後は、ラウンジで雑誌を読みふける。隣の隣の病室の方が手術中らしく、旦那さんと思しき男性がラウンジでPCを広げてお仕事している。しばらくすると看護師さんが旦那さんのところにやってきて「思ったより1時間早く終わりそうですよ」とのこと。すごい…私よりも1時間短い手術時間である、よかったねぇ。ほんで看護師さんが私に向かって「検温しますよー」とおっしゃったので部屋に戻って検温。昨日37.0℃まで下がっていた熱が37.9℃までぶり返している。調子に乗りすぎたかしら…。看護師さんに哀しそうな顔をされたので今日はできるだけ安静にしておこうと心に決める。

体の痛みはあんまりないけど、お腹が張ってる感じは昨日と変わらず。力も入れにくいのでベッドへの昇り降りに時間がかかる。ごはんを食べると胃腸が動いてるのか痛くなる、けどこれは昨日よりマシになってきたかも。歩き方は相変わらず前かがみ。これはきっとしばらくずっと前かがみだろーなーと思う。腰と肩甲骨が痛い。これは寝たきり老人と同じ症状かもしれない。肩甲骨にはカイロをあてがってみました。

昼ごはんを食べて昼寝。食っちゃ寝は病人の特権です。コンコンと音がして看護師さん現る。なんか気まずそうな顔。きっと朝の採血の結果を言いに来てくれたのだわ!やっと退院が決定するのね!!と思ったら、

看護師さん「…数値がね、低いのよ」
私「えっ」
看護師さん「なんでだろう、ちょっと傷見せてね(と創部をチェック&手で押してみる)。うーん、ここ痛い?」
私「あ、ちょっとだけ」
看護師さん「でもこれは大丈夫そうよね。下からの出血はあんまりないんですよね?」
私「うっすらレベルですね。ヘモグロビンの値、いくらだったんですか?」
看護師さん「私から言っていいのかしら…8台なのよ。一昨日(手術の翌朝)は11あったのに、すごく落ちてるのよね…」

不安そうな物言いが私をすごく不安にさせます。てか、貧血なんかなったことないので8という数字に地味にショックを受けました。明日採血して、鉄剤を注射して、採血結果を見て判断しようと先生は言っているらしい。明日帰れるんだか帰れないんだか微妙な言い方。ここまで優等生で過ごして来たのに最後につまづくとはっ!!不覚であります。何をしでかしたわけでもないし、努力の仕方も分かりませんが、とりあえずあんまり歩き回ったりしないことにしました。

手術時の出血は800cc程度、ほぼそれと同等の自己血を術後すぐに戻したのに貧血…!なんでや〜〜!看護師さんが「よくあること」的な扱いをしてくれないのがビビる。

ちなみに正確な数値としては

10月4日朝(手術翌日)11.1
10月6日朝(術後3日目)8.3

です。熱も下がらん。

昨日グロい手術映像をじっくり見たのが良くなかったかしら。あれで静かに血の気が引いたかしら。あるいは今日が満月だから体内の出血量が増えてるのかしら…。ともかく、明日はいい数値が出ますようにー!!

そんなブルーな術後3日目でありました。

入院4日目 〜術後2日目〜

昨日は23時前に寝て4時前に目が覚めてしまったけど、寝返りは前夜よりも上手に打てるようになったので随分楽。尿管がとれたのと胃腸の暴れ具合が収まってきたのが要因かと。

 
6時半ごろ検温と血圧測定。7時に朝食。朝食はロールパンとサラダとヨーグルトと果物(りんご、梨、プルーン)紅茶。筋腫に小麦は良くないと聞いたのでパンはこの3ヶ月避けてきたので、久々に食べました。懐かしのパンの味。メニューを見て、こりゃついにうんこでるな…と思ってましたが、梨ひと切れ残した状態で便意を催し、めでたく2日ぶりの便開通!待ってました〜!その1時間後、ラウンジで雑誌を読んでいたらリラックスしちゃってまた排便!!ちなみに夜にもっかい排便!!!むしろし過ぎて不安なくらいだ。
 
水を買うために部屋から徒歩50mのところにある自動販売機まで歩く。前かがみで恐る恐るノロノロだけど問題なくクリア。
 
昼ごはんは今までイチ美味しくて感動(カラス鰈の煮付け、つみれのあんかけ、なめこのみぞれ和え、お味噌汁、ごはん、果物)。寝てると腰や肩が辛いので、食後にまたラウンジに行って雑誌を読んでいると、明日手術を受けると思しき人が看護師さんに連れられてやってきました。まもなくもう1人やってきて別の部屋に入ってゆきました。この病院では週二回手術日があって、1日に2人手術しているのです。この小さな、婦人科だけの医院(産科なし)でも毎週4人びっちり手術が入ってるとは、子宮や卵巣のことで悩んでいる世の女性のいかに多いことよ…。2人とも明日がんばれ!と念を送ります。明々後日には今の私くらいまで人間に戻れてるからねー!
 
夜ごはんは豪勢にちらし寿司。ほうれん草とえのきのゴマ味噌和えが地味に美味しい。夕食後しばらくすると、内線が鳴り、先生のいる部屋に呼ばれました。一昨日、手術後に宣告されていた「先生による手術映像のマンツー説明会」であります。
 
まず見せられた筋腫の写真のグロさにちょっと引きましたが好奇心の方が勝り、「映像見ますか?」との先生の問いに即イエス。おヘソにカメラを入れる瞬間から撮影されていました。お腹に穴を開けていく様や、筋腫にブスッと針を刺す(出血を抑えるための注射らしい)様がマザマザと映っており、思わず両手を口に当てましたが怖いもの見たさでそのままじっくり見続けます。
 
先生は随所でクールに解説を入れていきます。「この見えてるのが腸、これが胃で、これが肝臓、奥で動いてるのが心臓」「はい、お腹に三箇所穴を開けます、筋腫に針が入ります、色が白く変わります、刃を入れます、削ります、たるんだ筋層を縫い合わせます」ほほう、ほほう。見事です。遠隔操作でよくここまで細かい作業ができるな〜と思いました。
 
筋腫はひとつじゃなさそうとは言われてましたが、結果5個もあったそうです。更には子宮内膜症になりそうなところもあったので焼いときましたとのこと。見逃さずにいっぱいやってくれてありがとうございます。重量は900g程度。とった筋腫はホルモンのミノみたいな状態で、斎場に行くらしい。成仏してな、筋腫。
 
解説が終わると先生から「よく頑張りましたね、何事にも興味を持ってよく勉強されました。これからはこのことをご家族や社会のために役立ててください」と言われて泣きそうになりました(実際病室に戻って1人で泣いた)。
 
「よくこんな小さな医院を選んでくれましたね、ありがとうございます」とも。ありがとうはこちらのセリフです。「こんなに痛くないとは思いませんでした、ありがとうございました」と頭を下げると「そうですか、それは良かった。これからすべての手術はこういうものになっていくと思いますよ。みんな4泊とか5泊で帰れる。」と未来の希望までもらって、こういう経験を10代でしてたら医者目指しただろーな〜〜と考えても仕方ないことを思った次第です。
 
先生に「ほんとにありがとうございました。明日も2人手術ですよね、大変ですね」と言ったら、ニコニコしながら「これが仕事ですし、私にとっては運転するようなものですから笑。楽しみです。」と最後ちょっとマッドサイエンティスト的な雰囲気を出されました。
 
映像と写真はUSBにしてデータでもらいました。なんちゅう時代や。明日母にでも見せてやろう。
 
ヘソが痛痒い。あと右の肩甲骨付近が痛い。そんな術後2日目の夜が更けてゆきます。
 
 

入院3日目 〜術後1日目〜

眠ったり眠らなかったり、頑張って姿勢変えたりして長い夜が明ける。

 
6時半に看護師さんがやってきて、血圧と体温と酸素飽和度を計って採血。ロキソニンと胃薬を飲む。昨晩38度台だった体温は37度台まで下がってました。
 
7時過ぎ、ついに尿管を外す。これで寝たきりともおさらばだ!「外す時は気持ち悪いので息をフーッと吐いてくださいね」と言われ、フーッとしたらスッと抜けました。一瞬の違和感です。片付けられてゆく尿の袋を見ると血尿も結構出てました。聞くと術中と術後すぐは血尿を出していたらしい。
 
そして体をあったかいタオルで拭かれる。看護師さんってほんと大変。昨日の夜はナプキンまで替えてくれたし、脱帽です。パジャマに着替えさせてもらい、パンツは自分でトイレで履き替えることに。1日ぶりに立ち上がる。何かに捕まらないとちと怖いが、前かがみでゆっくりゆっくり、能の動きでトイレへ。パンツに足を通すのがなかなか至難の技でしたが何とか履き替え成功。人間に戻った瞬間であります。
 
8時朝ごはん。お粥(梅ぼしと岩のりつき)と玉子豆腐とオクラの胡麻和えとお麩を炊いたやつ。ゆっくり味わって食べました。その直後に排ガスあり。歯みがきして部屋の中を無意味に歩いてみる。割といけるけど無理せんとこ。
 
10時半ごろ排尿。最後に痛みあり。ま、でも我慢できるレベル。看護師さんにおしっこ開通連絡。
 
音楽を聞いたり漫画を読んだりして時間を過ごし、昼ごはん。昼ごはんはしっぽくうどんやかぼちゃの含め煮。昨晩のぶどうゼリーから今朝のお粥、そしてうどんまで進化しました。ごはんを食べると胃や腸がゴロンゴロン動いてちと痛い(これは横向きに寝返り打つ時も同様)。看護師さんに聞いたところ、腹腔鏡手術する時に他の臓器を傷つけないように子宮から胃や腸を遠ざけるらしく、その際いつもの場所じゃないところに胃と腸が行かされてるらしい。で、手術が終わると居場所を見失った胃腸が居場所を探し求めに動くそうな。がんばれ胃腸!
 
食後は同じフロアにあるラウンジまで歩いてみる(部屋から10メートルもないけど)。部屋に戻って昼寝。昼寝、それは病人の醍醐味であります。
 
6時に夕ごはんが運ばれてくる。2日ぶりの白ごはん。出されるごはんによって復活度を感じます。
 
7時半、シャワーにトライ。座ってできるタイプのシャワーなので無理なく浴びることができました。足を洗うのが姿勢的に辛かったけど。しかしシャワー浴びるとまた更に復活感が増しますね。
 
まだおばあちゃんみたいな動きしかできないけど、昨日の寝たきりを思えば遥かな進歩です。明日朝起きたらもっと回復してるのかな。
 
 

入院2日目 〜手術当日〜

決戦の朝。

 
夜はあんまり眠れませんでした。緊張してたのかもしれないし、病院のベッドが落ち着かなかったのかもしれません。でも、朝6時半にやってきた看護師さんから「昨日2回巡回来たんですが分かりました?」と言われ、気づかず寝てた私に気づく…。しっかり寝てるやんけ。
 
9時から手術なので、7時から絶飲食。それまでに白湯をすすり、水もゴクゴク。人生初手術に心は落ち着いていて、テレビを見たり、ストレッチをしたりして過ごす。ここの病院では下剤も浣腸もありませんでした(よかった〜〜、浣腸を地味に恐れていたのです。)が、無事にうんこも出ました。術衣と弾性ストッキングを着て、キャップもかぶって鏡に向かってとりあえず記念撮影。
 
8時、点滴を刺しに看護師さん登場。術後の痛みと共に恐れていた、痛いと噂の手の甲への点滴であります。結果、貯血より痛くな〜〜い!「やった、ひとつ乗り越えたぞ」という喜びを噛みしめる。
 
8時半前に母登場。その後麻酔科の先生から麻酔とリスクについて説明。麻酔科の先生は美人かつ優しくて、優しいがゆえにリスクを心配げに語ってくれたのでちょっとだけ不安になりました。いわゆるアナフィラキシーショックの話。
 
9時過ぎに看護師さんに連れられて手術室へ移動。事あるごとに写真を撮るよう母にiPhoneを渡していたのですが、まさかの手術室に入る直前にパシャリ。看護師さんも笑う。後で写真見たら私もとびきりの笑顔をしてました。とても今から手術受ける人とは思えない。
 
手術室は想像していた銀の冷たい台ではなく、整体のベッドみたいなものでした。横たわるとタオルをかけられ、術衣とパンツを上手に脱がされます。裸が見えないような心遣いに感動。血圧計心電図モニターやら酸素飽和度モニター(指に挟むやつ)を装着。酸素マスクをあてがわれ深い呼吸を促され、点滴から麻酔を入れられると30秒くらいで酔っ払って目が回るのと同じ感覚がやってきたので、もう寝ちゃうんだなと思って看護師さんと麻酔の先生に「さようなら〜〜、いや、おやすみなさい〜〜」と言って眠りにつく。知らんけど、その後尿管が挿入された模様。
 
「終わりましたよ〜〜」とか声をかけられて深く穏やかな眠りから目を覚ますと、すぐさま母に写真を撮られる。後で見るとうっとりした感じで焦点が定まってませんでした。で、また寝ちゃったみたいでいつの間にかストレッチャーから部屋のベッドに移されてました。9時に手術室に入り、部屋に戻ってきたのは13時でした。手術時間は4時間弱。
 
眠いながらも目を開けるといっぱい管が繋がった状態ではあるけど、なんと痛みはあんまりありません!生理前の朝の鈍痛てなレベルで、全然我慢できます。痛みレベル1ぐらい(10段階中)。事前に仕入れた情報では「目が覚めた途端に痛い!」とか「目を覚ましてすぐに吐いた」とか「術後の夜は地獄」ということだったので、ビビりまくっていたのですが、とても穏やかで幸せでした。麻酔にもハッピーな気持ちになる成分が入ってるらしい。
 
酸素マスクは2時間でとれるということでまた記念撮影。酸素マスクがとれるとお水を飲むことを許可される。ここで役立つのがペットボトルにさせるストロー!入院持ち物に是非マストで入れてほしい。
 
しかし眠い。油断すると寝る。寝ちゃうと何か付き添ってる母に悪いので、ベッドを起こしてみる。元気にしゃべっていたら通りがかった看護師さんに「起きてらっしゃる!すごいですね!」と回復力を褒められる。
 
18時ごろフットマッサージャーが外され、弾性ストッキングも脱がされて足スッキリ〜〜。
 
20時ごろ血圧計と心電図やら指のやつやらがはずされる。残すは点滴と尿管。尿管なくなるまでは寝たきりであります。その後ゼリーとジュースが運ばれてきて、そのぶどうゼリーの美味しいことったらもー。1日ちょっとぶりの食事、ゆっくり味わって食べました。
 
寝たり目を覚ましたり、テレビ見たりメールしたり、頑張って横向きになってみたりして時を過ごし、23時ごろついに手の甲の点滴針がとれる。手術中は麻酔や何やかや、術後は痛み止めや電解質、事前に貯めておいた自己血800ccを入れてくれた頼もしい点滴でした。ありがとう。そしてとったら楽!こうなると早く尿管を抜きたい。が、それは翌朝までガマン。
 
再び、寝たり起きたり、漫画読んだり携帯いじったりしながら夜を過ごす。お腹に鈍痛はあるし、思うように力は入れられないけど穏やかな夜であります。これだけ難なく事が運んだことに感謝でいっぱいです。明日の朝が待ち遠しい。
 
 
 
 
 
 

入院初日

さて入院当日となりました。

入院は15時からなので、朝から洗濯と掃除をして、荷造りの総仕上げ。そして切れそうなパワーストーンのゴム交換へ。この10日くらいで急速に切れかけてきたパワーストーンのゴム。何かを吸い取ってくれてるのかしら…。「入院前に直しとこ!」と昨晩ふと思い立ったのでした。

昼ごろ、遠く離れた実家より母到着。一緒に最後の晩餐(昼ごはんですが)をして、入院中私の部屋に住み込む母に部屋の使い方を説明。ネコのお世話の仕方も説明。

で、いざ病院へ。荷物は結局大きめのトートにゆったり入れて3つ分となりました。1人でも何とか持てるかな(手術前限定)というレベル。荷物を見たタクシーの運転手さんから「お華の帰りですか?」と優雅な質問を受け、「あ、こう見えても今から入院なんです」と言ったら応援してくれました。

病院に着くと、まず書類(入院保証書や個室料同意書、限度額適用認定証など)を提出。急ぎ採血へと連れていかれ、そのまま院内感染予防にうがいを促され、お次は内診。

超音波で筋腫を診てもらうと9センチになってました!6月に16センチだったのがよくぞここまで…泣。先生に「(リュープリンが)よく効きましたね」と言われたけど、リュープリンだけの成果ではないと思っています。漢方、マクロビ生活、温熱療法、カッピング、冷えとり、ファスティング等のすべてが作用した結果なのだと思います。我が筋腫治療人生に一片の悔いなし!

腹腔鏡でいけること、硬膜外は使用しないことを先生に確認し、安堵して病室へ。ここの病院は全室個室の小さな病院であります。

すぐに看護師さんがやってきて体温と脈拍と血圧の測定。ヘソのゴマをちゃんと掃除してきたか、下の毛を恥骨上まで剃毛してきたかどうかをチェックされる。数年前に下の毛をある程度永久脱毛している私は優等生である。こんなとこで役に立つとは思いませんでしたが結果オーライ。

6時に夕食が運ばれてきました。食事の美味しさも病院選びのひとつのポイントだった私。ここの病院は食事が美味しいというクチコミが結構ありまして、本日のメニューは

・麩とキャベツの玉子炒め風(炒めてあったけど、なぜ”風”?)
・いかと里芋の煮物
・サーモンマリネ
・水菜のしらす和え
・豚汁
・ごはん

でした。味付けは薄めですが上品で美味しかったです。ここ3ヶ月ほぼマクロビ生活だったので、久々に豚肉とか玉子とか食べました。で、ここから明日の夜までは絶食であります。食後は絶賛ゴロゴロ生活。テレビ見たり、うちから持ってきた美味しいお茶を淹れたりと、痛みのない元気な入院ライフを満喫。

8時ごろまた体温と血圧を測られる。熱が37℃あって少し心配されたけど、特に具合が悪いことはないのでセーフ。シャワーを浴びてまたゴロゴロ。これにてシャワーも明後日までお預け。

母が持ってきた田舎のお菓子を看護師さんにあげようとしたら、「受け取れないルールなんです泣」と言われました。最近はどこもそうなのでしょうか?入院初めてだから普通がわからないけど、受け取らないのは潔白な感じがして何だか好感がもてる。

明日は朝9時から手術。もうやるしかないので特に考えることもありません。リラックスして筋腫と最後の夜を過ごすのだ。さ、漫画でも読むかな。

入院前日 〜持っていくもの〜

あれよあれよと言う間に入院前日となりました。

明日から最低5泊は病院なので、洗濯と掃除を念入りに。退院後は重いものを持ったり自転車に乗ったりたくさん歩いたりできないので、自転車に乗って重いもの(私はネコのトイレ砂を買いましたが、通常は水や米を買うとよい)を買い出しに。この季節だと衣替えなどもしておくとよいそうです。私は羽毛布団を出しときました。

人生初(正確には生まれた時以来)の入院なので、荷物の準備もなかなか難しい。先人達のブログや、病院にもらった入院の手引きを参考に持ってくものをリストアップ。

私が入院する病院は、割とアメニティが充実していて、スリッパや歯ブラシセット、ティッシュ、シャンプーリンス系はあるらしいので、詰めた荷物はこんな感じ。

無印良品の前びらきワンピースパジャマ2枚
無印良品のマタニティパンツ3枚
ユニクロのブラトップ3枚
・あったかそうな靴下2足(3足入れたかったけどうちに無かった…)
・バスタオル2枚
・フェイスタオル2枚
・基礎化粧品(乾燥しそうなのでハンドクリームも)
・本(主に漫画)
・PC
・手提げバッグ
・ゆかりふりかけ、ゴマ(病院食にかけたくて)
・のど飴
・ビタミンCサプリ
・タンブラー
・ティーバッグ
・ペットボトルにさせる長いストロー
・貼るカイロ(全身麻酔から目が醒めるとえらく寒いらしい)
・マスク
・ウェットティッシュ
・昼用ナプキン20枚
・ノートとペン
・限度額適用認定証

無印とユニクロと100均はありがたい存在です。

まだ詰めてる途中ですが、大きめのトート2つくらいで収まりそう。最短で5泊なのに下着やタオルの数が少なめなのは、途中で母に交換してもらおうというコンタンです。

いやね、もはや知らない国に旅行に行く気分ですよこれは。あの感じと同じ。不安とともに何かちょっとウキウキしちゃっている。

昨晩は、仕事をなんとかかんとか終えて帰る道すがら「あ〜仕事終わった〜〜、これでしばらく会社行かなくていいんだ〜〜」と達成感と解放感でいっぱいになり、ニヤニヤしながらうちに帰りました。

入院・手術・術後への不安ももちろんありますが、今は仕事から離れられた喜びでいっぱいなのであります。

子宮筋腫が発覚した6月12日から3ヶ月半、筋腫が小さくなるためにできることは全部やった。もう後は天と先生にお任せです。

さ、今夜はヘソのゴマ掃除だ(病院から入院前にしてこいと言われた)。